みならい化学屋の実験室

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メカトピア~ユートピアとロボット~


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理想郷

ラテン語ではユートピアという。

それはイギリスの思想家トマス・モアの同名の著作に出てくる架空の国家である。

現実には存在しえない理想的な国家であり

現実の国家と対比させることにより

それを批判するために考えられたものである。

しかしながらこのユートピア」は牧歌的なものではない

非人間的な完全に管理された国家なのである。

今回はこの記事から

www.gizmodo.jp

この記事でイングランド銀行エコノミスト、Andy Haldane氏の発言を引用し

ロボットが中流階級を「中抜き」し、人間だけにできるスキルへの需要を縮小させるだろう

としている。

しかし、エコノミストのNoah Smith氏は

従来の技術的革命は必ず、人類の価値を高めてきたのであって、低くしてはいない

とし、続けて

 ロボットは人間の代わりになるのではなく、我々を補助し、補完する存在なのだ

としています。

また、この記事の筆者であるGizmodoのBryan Lufkin記者は文章をこう締めくくっている。

未来はロボットの天下になってSiriみたいな声が淡々と我々を罵倒し、街には失業した人間があふれるディストピア*1、ではないってことです。ロボットは職場に増えていくでしょうけど、それは人間の仕事を奪うためではありません。ロボットは我々の仕事をより簡単にし、ストレスを軽減するためにやって来る

個人的考察

さて、ここで考えるべきはロボットは人間の代替はおろか、補助、補完としかならないという考えのもとに上の意見が成り立っている点である。

今のところロボットは上の意見通りに補助・補完をしているに過ぎない。

しかしながらロボットの性能が人間を超えたらどうなるのであろうか

人間が生み出した人間以上の存在

それこそがロボットの最終目的なのではあるまいかと。

その時ロボットは人間を必要とするのであろうか

たとえばロボットが自らの手でロボットを作り出せればロボットによるロボットの生産が行われる。

つまりはロボットが色んな意味で子を設けることが可能になったときに人間は必要があるのだろうか

今、人間はロボットを必要としているが

いずれロボットが人間を必要とし

そしてロボットだけで存在する社会になる可能性だってあるわけだ。

そのときに訪れるのはディストピアであろうことは容易に考えられるのだ。

しかし、これもある前提の下である

それはロボットが自分で人間並みの意識を持ち人間のように振舞うものであるという前提である。

つまり、ロボットとは名ばかりの人造人間を作り上げてしまい、それにより人間が追い出されるというマヌケな話の場合であると言うことだ。

まとめ

結論として自分はロボットはいわゆるロボット三原則*2のようなもので拘束した上であるならばいかに進化しても人間を補完・補充し、よりストレスフリーな世界にするためにやってくると考えていいと思う。

つまり、この記事を書いた記者の方の意見に条件付で賛成である。

そうしてロボットと人間が調和した社会、国家

これこそ真の意味での牧歌的な理想郷であるアルカディアに他ならないと。

そう考えている。

以下、参考文献

1:ユートピア - Wikipedia

2:ロボット工学三原則 - Wikipedia

*1:管理社会における理想と現実の落差によって生み出された逆ユートピアのこと

*2:SF作家アイザック・アシモフが自身の小説の中でロボットが従うべきとした原則

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